歯医者の受付カウンター
歯医者の受付カウンターを作りました。 デザインから私がやったのですが、インテリアのポイントとなる受付カウンターとの要望から、独創的なカウンターが出来上がりました。
歯医者の受付カウンターを作りました。 デザインから私がやったのですが、インテリアのポイントとなる受付カウンターとの要望から、独創的なカウンターが出来上がりました。
歯医者さんのカウンセリングテーブルを作りました。 受付カウンターのデザインを継承しつつ、狭い空間でお医者さんと患者さんが対面しても圧迫感がないよう工夫しました。
長さ4m、幅2mの大きな台湾ヒノキの1枚板から3点の家具を作りました。そのうちの1点、高さが500と背が高めのTVボードになります。
葛西臨海水族園で2022年にオープンした特設展「いきものまぢか」。 この特設展に設置される什器を作らせていただきました。 プランクトンを拡大した映像を、大きなスクリーンに投影させるのですが、そのための顕微鏡を置いておくテーブルです。 円形の天板に、収納を兼ねた脚があって、天板には顕微鏡が乗っています。 苦労したのは、顕微鏡のカバーです。 この展示は、ガイドさんがその場でプランクトンをスライドガラスに垂らし、顕微鏡にセットします。リアルタイムに動くプランクトンを見ることができる展示なのです。 なので、ガイドさんがスライドガラスをセットできるように、顕微鏡カバーには扉が必要です。スタッフの方からイメージの説明があった時は、アクリル板で囲った立方体でした。 木で枠を作って、中板にアクリルをはめ込む感じです。 ただ、それだと、無骨というか、木の枠が見る人の視線を遮るし、見た目も堅苦しい。 そこで思いついたのが、アクリルパイプを使った円形のカバーです。 引き戸にすれば、扉に金具をつける必要もなくなるし、視線を邪魔しないスッキリしたカバーになるのではと、提案しました。 提案が通り、円形のカバーを作ることになったのですが、言うは易しで、作るのは大変でした。NCがあれば楽にできるんでしょうけど、私にはそんな設備はない。 円形に溝を掘るためのガイドを何種類も作って、加工するための治具を作ってと、カバーの上下の枠を作るのにだいぶ時間がかかりました。 しかも、何を考えていたのか、この上下の枠は無垢材で作ってあります。 白く塗装するから、MDFなどの木質材料でよかったのに、角材を長手方向に八角形に組んで、それからドーナッツ状に加工してあるのです。 おそらく、引き戸にすると、開け閉めするたびに溝の内部が削れてしまうから、耐久性を考えて無垢材にしたんでしょうけど、この加工の手間を考えるとMDFでも良かったんじゃないかと昔の自分に言いたいです。 まあ、出来上がってみると、特設展の背景にも馴染んで、展示を邪魔しない什器にすることができたと満足しております。 スタッフの方にもかっこいいと言っていただき、嬉しかったです。
以前、ラワン古材を使ったキッチンやら、洗面台、ドアなどの家具一式を注文いただいたお客様からのオーダーがありました。 今度はラタンを使った網戸を作ってほしいとのことでした。 お客様は設計士の方なので、お客様が設計されたものを私が形にするという仕事でした。 部屋の中側にはラタンを張り、外側には網戸を張るという2重構造で、確かにこれなら網戸に見えないし、ラタンの風合いが古材を使ったインテリアに馴染んでいて、なるほどと勉強になりました。さすが、普段から色々と考えられている設計士さんだなと。 たまに椅子の修理でラタンを補修したことはあったのですが、これくらい大きな面積を1から貼るのは初めてのこと。 また、ドアの枠自体に張っていくのではなく、ラタンを張り込んだ長方形の枠を、ドア枠にはめ込む方式だったので、作るのにかなり苦労しました。 黒い取手はオークを酸化させて黒くしています。枠はタモで作り、着色してあります。
お客様からテーブルを見にきてほしいと連絡があり、見にいってきました。 行ってみると、板厚のどっしりとした白っぽいテーブルでした。 お話を伺うと、それはタイで買ってきたテーブルだそうで、20年ぐらい前の事だそうです。 日本に持って帰ってきて、すぐ天板にヒビが入ってしまったそうです。(Before写真参照) 日本は乾燥しているので、湿度の高い国から日本に持ってくると、木が縮んでヒビが入ることはよくあります。 ご自分でひび割れのところにパテを埋め、天板にビニールカバーをかぶせて使われていました。 もし天板が直るようなら、脚の形も変えたいとのこと。 天板の高さが少し高く、また座った時に足がテーブルの脚にあたり、気になっていたそうです。 脚の形は、いくつか提案した中から選んでいただき、リメイクすることになりました。 一つ懸念点がありました。ちょっと変わった色というか、全体的に白っぽい着色がされていて、この白っぽさ具合を再現できるか不安でした。 お客様には、その旨をお伝えして、もしかしたらこの色を再現できないかもしれない、似た感じに仕上がるようにベストは尽くします、と持ち帰ってきました。 いざ、作業に取り掛かり、まずは脚をバラして加工していきます。 新しい脚は、元の脚を材料に使います。脚の部材をカットしてみると、おや? 木の色が思ってたより、濃い茶色なんです。そして、油分を多く含んでいます。 チークみたいだな、と思いました。 でも、チークだったら高級な木材だし、こんな白っぽく着色なんかしないだろう、と半信半疑。 カットした断面も、緑っぽい部分があったりで、タイで買ったって言ってたから、名もなき南洋材なのかなーと思ってました。 ちょうど、その時、お世話になっている材木屋さんが来ました。 すごく木に詳しい人で、木について毎回教わっているので、この木が何か聞いてみました。 すると、これはチークじゃないかな、とのこと。 え!やっぱりチークなんですか!?と驚き、でも、これ緑の部分もありますよ?と聞くと、 チークは切ったばかりは緑なんですよ、これ太陽光にしばらく当ててみてください、茶色になりますから。 言われた通り、その緑の部分を太陽に当ててみました。数時間後、本当に茶色になってました。すごーい。 天板も塗装を剥がしてみると、脚と同じ材料、つまりチークでした。 せっかくのチークなのだから、白く着色するのはもったいない。 お客様に連絡し、これチークだから、着色せずに木の色そのままテーブルにしませんか?と提案。 だいぶ雰囲気は変わるので、家族と相談してみますと、迷われていましたが、結局着色はしないことに。 テーブルが完成し、納品しに持っていくと、生まれ変わったテーブルの姿に驚かれていました。 これがあのテーブルとは思えない!もっと早く頼めばよかったわ。と喜んでいただきました。 このひび割れた天板の修理は思ったより大変だったのですが、喜んでいただき、嬉しかったです。