横浜のメッセンジャー会社Courio Cityの事務所内装を手がけました。
オペレーションエリアに設置した壁面収納です。
中央が空いているのは、この位置にプリンターを設置する必要があったためです。
材料にはラワン構造用合板を使っています。
材料としての安さもあるのですが、私はこのラワン構造用合板に使われているラワンの色というか、質感が好きなんです。
ラワン構造用合板のラワンには、白っぽいのと、赤っぽいのがあるのですが、その白っぽいほうの色あせた感じがいいですね。
しかも、合板には裏表があって、私が好きなのは裏側のほうです。
なので、この壁面収納の表に見せているのは、ラワン構造用合板の裏側になります。
普通は見えない下地に使われる構造用合板の、しかもその裏側が好きなんですから、だいぶ自分のセンスは変なんだなと思います。笑
不思議なのは、家具に使われているラワンと、この構造用合板に使われているラワンが全然違うんです。ラワンって木目が見えにくいものだと思っていたのに、合板に使われているのは木目があるんですよね。産地が違うのかな。
さて、話がズレましたが、そんな構造用合板を使った壁面収納、正面から見ると合板の切断面が見えます。ここも普通は化粧を貼って隠す所ですが、あえて隠さずそのままにしています。
ここは迷ったのですが、機能性を優先しました。というのも、この壁面収納はそれぞれのサイズで独立した収納ボックスになっていて、固定しているビスを外せば、6つに分解できるのです。
木口に化粧を貼ってしまうと、その機能が失われてしまうので、今後の事を考え分解できるようにしておきました。
壁面収納の扉と脚は、テーブルに合わせてパーティクルボードとユーカリの枕木古材を使っています。
脚をつけて、全体を浮かす事で軽さが出て、壁面収納なのにそんなに圧迫感がないのは、今回のデザインで成功した点かなと思っています。
ちなみに写真の扉の把手としてついている緑色の養生テープは仮です。変なセンスの私もさすがに養生テープを把手にはしない。笑
後に自転車のハンドルバーエンドキャップが把手替わりに扉に取り付けられました。
w390cm × h228cm × d45cm
¥200,000
ラワン構造用合板、パーティクルボード