以前に仏壇をリメイクさせていただいたお客様から花台修理のご依頼でした。
修理前の写真は残っていないのですが、接着剤が切れて接合部分はほぼ外れかかったような状態でした。
こういう唐木のものは、座卓も含めてですが、脚と天板の枠が三方留めでとめられているものが多いです。とても自分ではやろうと思わない、加工精度が必要な組み方ですが、長い年月が経ち木が縮んでくると、どうしてもその留の角度が狂って、接合部に隙間ができてしまいます。
今回の花台も、経年で木が縮み、この接合部の留の角度が合わなくなっていました。
すべての部材をばらして再接着する時に、この接合部の角度をあわせないといけないのですが、それがまた大変なわけです。
腕があればちゃちゃっと直しちゃうんだろうけど、ノミや鉋を駆使して、うんうん唸りながら留の角度を直しました。
仏壇をリメイクした時と同様、紫檀の色をそのままだすため、着色はせずにセラウッドで塗装して完成です。
やっぱり高級な木材だけあって、紫檀は仕上がりがほんとにきれいですね。
木自体がきれいだから、腕の無さも誤魔化してくれるという、作り手にも優しい紫檀です苦笑
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¥25,000
紫檀