作ったものばかりで、修理のほうが紹介できていませんでした。
修理のほうも月に5、6件は依頼がきます。
主に椅子の修理やテーブルの再塗装が多いのですが、ちょうど少し凝った修理をする機会があったので、写真をとっておきました。
お客様が椅子の背が折れてしまったと、私の工房に持ち込まれてきました。
実物を見てみると、本当にボッキリと背の付け根の部分が折れてしまっています。
この椅子、北欧のデザイナー椅子なのですが、以前に同じ椅子を修理したことがあります。今回と同じように背が折れたものでした。
この椅子は構造的に弱いようです。
後ろ脚と背の材料がひとつではなく、背の付け根の部分で接合してあります。
一番力がかかるところに、しかも座面の貫が交差して入ってくる部分に接着面を持って来ちゃったら、そりゃ折れるよなと思いつつ、修理にとりかかります。
この椅子の立ち姿は、とても美しいんですけどね。
まずは修理が必要なパーツをばらして、折れた部分を接着できるよう形を整えます。
元の形になるようとりあえず接着します。
単純に接着しただけだと、またすぐ折れてしまうので、接合部分を削り新たな材料を接着します。
元の脚の形にあわせて、新たに接着した部材を鉋でならします。
ビスを打ち込み、木栓でビスを隠して、塗装して完成!
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