ソファとAVボード
以前に船板のテーブルをご注文いただいたお客様のご自宅の家具一式を手掛けました。
イメージを膨らませるために、ご自宅を訪問すると、家のインテリアは白とグレーが基調のモダンな感じ。印象的なのはリビングからの景色。2面の壁がガラスなのでとても開放的。
そういった印象から、家具のイメージを膨らませていきました。
ベンチ
先に紹介した「松坂牛 寿ゞきん」の為に制作したベンチです。
写真には写っていませんが、実際には壁に背もたれも設置しました。
構造的には船板テーブルとほぼ同じで、全てホゾで組んで、ネジは使っていません。
貫と座面の補強も兼ねた座面下の幕板が、左右の脚をつなぎ、脚は座面にも通しホゾで接合してあります。
通しホゾにより、座面板の表面には脚の小口が見え、アクセントにもなっています。
船板のテーブル
三重県津市駅前にオープンした「松阪牛 寿ゞきん」のテーブルを作りました。
お話があってから納品まで半年近くを制作に費やした、私にとっては大きなお仕事でした。
このテーブルの特徴は、何と言ってもこの材料です。
使用した木材は、琵琶湖に浮かぶ船でした。
木造船としての役目を終え、古材として市場に出回っていたものです。
S邸 家具と建具
このページでは、この家の家具と建具(リビングの扉、窓の縁側台、洗面台、ハンガーラック)のご紹介です。
リビングの扉、窓の縁側台、洗面台も、それぞれラワン古材を使っています。
ラワンというと、下地のイメージが強く、家にはたくさん使われていますが、なかなか表には出てこない材です。
そのラワンをこの家では化粧として使っているのです。
建築家ならではの素材の使い方だと思います。