2018, remake
洋服タンスのリメイク
size
w180cm × h160cm × d60cm
price
¥400,000
Material
レッドオーク
重たい洋服タンスに軽さを
洋服タンスをリメイクしました。
お客様がご両親からプレゼントされた大きな洋服タンスでした。
サイズが大きすぎるので、高さを小さくして2つのハンガーラックに出来ないかとの依頼でした。
一般的な洋服タンスは無垢が材料に使われることは少なく、リメイクが難しいのですが、実物を拝見させていただくと、扉や側板、台輪、天板部分などに贅沢にオークの無垢材が使われており立派な洋服タンスでした。
これならリメイクできるかもしれないと、いくつかデザインを提案し、リメイクするに至りました。
idea
今回のリメイクでは、洋服タンスの無垢の部分だけを残し、合板部分はすべて取り払いました。
リメイク後のハンガーラックに扉は必要ないとのことでしたので、扉の半分は背板へ持っていき、半分は引き出しの上の天板としました。
challenge
高さを小さくする必要があったので、材料は一度すべてバラし、サイズを直し再び組み直しました。思ったよりも無垢材が薄かった部分には新たにオーク材を追加し、強度を上げるのと同時に全体のバランスを整えています。
1つの洋服タンスから2つのハンガーラックを作るので、2つが同じ形もご提案したのですが、元の形が一番残っているのと、他にはなくユニークだということで、この少し変わった形となりました。
三本の柱と、ハンガーをかけるバーを兼ねた金物で、天板を支えています。
material
塗装はすべて剥がし、オイルフィニッシュとしました。
使われていたオークはレッドオークだったので、少し赤みがありますが、時が経つにつれ味わいが出てくると思います。
すべて分解してから、それを材料に1から作るようなリメイクだったので、だいぶ手間がかかり予算も少しオーバーしてしまいましたが、お客様には気に入っていただけました。
今はお客様の2人のお子さんが、それぞれ片方づつ使われているそうです。
両親から贈られた家具を、その時代の生活スタイルに合わせて作り直し、それを子に託す。
素敵だなと思います。
そこに自分が関われたことは嬉しいですし、リメイクの醍醐味なのかなと思います。