2016, Japanese chest remake
桐たんすリメイク
size
w121cm × h72cm × d46cm
price
¥88,000
Material
桐、紫檀、サクラ
桐たんすが素敵かも
桐たんすリメイクでチェストを作りました。座卓のリメイクと合わせて私にとって思い入れのある作品になりました。
この桐箪笥は上台、中台、下台と3段のものでした。今回リメイクしたのは、上台と下台で、このページでは上台のリメイクを紹介してあります。
桐たんすのリメイクに関して、それなりに思いがあるのですが、それは長くなるので、ブログ「桐たんすのリメイク」に書かせてもらいました。
上台のリメイクは、基本的な修理や塗装、脚は下台と同じです。
特徴的なのは引き戸と天板の補強になります。
特に引き戸の把手を外し、穴を埋めただけで印象はガラリと変わりました。
idea
洋風にするために、和風の金具を外して、別に作った木の把手に変えてみるというのがアイデアの一つでした。実際にそうしてみて雰囲気がガラリと変わるのには驚きました。
challenge
ただ金具を外して、穴を埋めるといっても、穴埋め跡が見えてしまうと興醒めです。
なるべく目立たずに金具の跡を隠すのが、苦労しました。
また、桐箪笥では一般的な砥粉仕上げですが、その上からウレタン塗装をしてみるというのもチェレンジの一つでした。
material
把手や天板の補強には、紫檀を使いました。
こういった唐木や黒柿などは、衣装として桐箪笥でも使われることがありますが、紫檀の赤と、見附の赤い縁取りの漆が、呼応して良い感じになったかと思います。
初めての桐箪笥のリメイクというのもあり、この作品は自分で使ってみました。
これを使い続けて7、8年になります。私はキッチンに置いて食器棚として使いました。
天板には電子レンジや炊飯器を置いてます。
改善の余地が2点あります。まず、天板の補強として、紫檀を天板に埋め込んだのですが、炊飯器の熱で縮んでしまい、割れてしまいました。炊飯器が保温しているときに継続的な熱を発するので、それがいけませんでした。
また、料理中の油がこのキャビネットに飛んでしまったのですが、砥粉に染み込んでしまい、シミになってしまいました。ウレタン塗装が薄かったのもありますが、この塗装方法は改善しないといけません。