2017, table
自転車の丸テーブル
size
w75cm × h70cm × d75cm
price
¥150,000
Material
オーク、ラワン、自転車のフォーク
自転車のフォークは捨てずに
横浜のメッセンジャー会社Courio Cityの事務所内装を手がけました。
これはラウンジスペースに置かれる丸テーブルです。
idea
はじめはフォークの付いている3本の脚のみの形を考えていて、その通りに作ってみたのですが、どうやら強度不足。
体重をかけると脚がたわんでしまい、テーブルとしてはちょっと使いにくいものになってしまいました。
そこで悩んだ結果、フォークの先にハブを模したパーツをつけ、そのハブに細い丸棒を2本差し込み、補強することにしました。
そして出来上がったのが、写真のものです。
補強のために入れた細い丸棒が、自転車のスポーク組みされたホイールを連想させる気がします。
challenge
また天板の板の接ぎ方も、単純な横接ぎではなく、円の中心から外側へ向けて伸びる3枚の板を中心に、同心円上に板を接いでいきました。
これは、板の反りを防ぐのと、脚の丸棒を差し込む穴加工の都合で、このような接ぎ方にしたのですが、結果、これもなんとなく自転車のホイールに見えます。
material
自転車のフロントフォークをテーブルの脚として使いました。
これらのフロントフォークはメッセンジャー達の使い古しを提供してもらいました。
またテーブルの天板は、以前のCourio City事務所のテーブル天板で使われていた木材を再利用しました。
以前のそのテーブルも私が作ったものなのですが、その時も廃材を利用したので、今回は2回目のリサイクルということになります。
こうして繰り返し使う事ができるのは、無垢の木材を使うメリットのひとつですよね。
今回作ったこの丸テーブルは、私としてもデザインの勉強になったうえ、色々な所に自転車を感じられる、おもしろいテーブルになったんじゃないかなと思っています。