2018, remake
仏壇のリメイク
size
w60cm × h51cm × d28cm
price
¥¥350,000
Material
サクラ、唐木、ラワン
唐木の美しさ
お客様からのご依頼で、仏壇をリメイクしました。
以前、私がやった仏壇リメイクの雰囲気を気に入っていただき、オーダーいただきました。
今回の仏壇は、内部の彫刻が凝っていて、その彫刻をなるべく残しつつ、全体のサイズを小さくしてほしいとのご希望でした。
実際に仏壇をバラしたあと、彫刻をどう生かすか話し合い、写真のような結果になりました。
idea
扉の内側にはめてある鳳凰の彫刻は、もともと内扉に取り付けられたものでした。せっかくの唐木の彫刻だったので、どこかに活かしたいと、色々とアイデアを出しお客様と話し合いましたがまとまらず、一度は活かすのを諦めました。
仏壇のリメイクが終盤にさしかかった頃、仏壇の扉を作っている時に、扉の内側にはめ込むアイデアが浮かび、お客様に連絡。それは良い!ということになり、鳳凰の彫刻は無事扉の内側に収まりました。
なんとか、ぎりぎりで活かせて良かったです。
また、この仏壇のリメイクとは別に、仏壇の彫刻を使った花台も制作しました。
challenge
引き板は元のものをそのまま使おうと思っていましたが、使われていたのが唐木の突き板で、塗装を落とす段階で薄い突き板も削れてしまい、1から作り直しました。
他の無垢の唐木が使われている部分を加工、時には唐木だけ剥がして新たに貼り直したりもしながら、引き板を作るだけで何日もかかってしまったのを覚えています。
material
リメイク後の仏壇本体は、サクラで作りました。
元の仏壇にはラワンと合板が使われていたのですが、お客様と相談し、新しくサクラ材で作ることになりました。
内部は元の仏壇に使われていた唐木の部分を再利用しています。
背板には、元の扉の一部を使いました。
またお客様のご希望で、内部は掃除がしやすいよう取り外せるようになっています。
慣れない彫刻の扱いなどもあり、今回も大変なリメイクになってしまいましたが、完成したときの喜びもひとしおでした。唐木は高級なだけあって、存在感がすごいですね。とても美しいと思います。
大阪のお客様で、一度もお会いしないままメールでのやり取りだったので、コミュニケーションが少し心配ではありましたが、無事に納品でき、「大変気に入っております。ご依頼して良かったと心から思えます。」とのお言葉をいただき、とても嬉しかったです。