桐たんすを3連チェストにリメイクしました。
この桐たんすはお客様のお母様がお祖母様から買ってもらった物だそうで、お母様が亡くなられたため、その桐たんすを大切に使っていこうと決めたそうです。
最初のお問い合わせ時では、桐たんすを分割して、高さを揃えて横並びに置きたいというご希望はありましたが、どのように仕上げるかなど細かい部分は検討中でした。
予算を踏まえていくつかご提案し、メールでやり取りをしながら徐々に決めていきました。
今見返してみると50通近くやり取りをしているので、迷いながら決めていった様子が伺えますが、この桐たんすをどうリメイクするか考えるのを楽しんでくださったようで、お互いにアイデアを出しながら進めていきました。
最終的には、写真のようになりました。
3つを横並びにした写真はないですが、実際は3つを横に並べ、天板の上にはガラス板を設置して天板の補強としました。
背の低いユニットには脚を付け、高さを揃えました。
この脚は、以前私が作った桐たんすの下駄箱と同じ形で、お客様がその形を気に入ってくださり、ご指定くださったものです。
また、特徴的なのは、無塗装で仕上げたことです。
一般的な桐たんすの仕上げはとの粉を塗るのですが、桐の素材感をそのまま活かすことになりました。
今回は金具も特徴の1つで、金具自体は元々ついていたものは痛みが激しく、新しく購入することにしました。
どんな金具が良いか、カタログを見つつお客様も悩まれたようで、色々と検討した結果、主張のある太めの金具をつけることになりました。
少し大きめの黒い金具が、この3連チェストの良いアクセントになっていると思います。
ずっとメールでのやり取りだったので、納品時に初めてお会いしたのですが、出来上がった3連チェストを見てとても喜んでくださり、私も嬉しかったです。
w255cm × h64cm × d41.5cm
¥350,000
桐