1年ほど前に新築のキッチンやら建具、洗面所などを作らせていただいたお客様から、ワークデスクのご依頼がありました。
打ち合わせをしに、1年ぶりにその新築のご自宅を訪問。
私が作ったもの、特に問題なく使わせていただいていると、お客様からお聞きしてホッと安心したのでした。
そして、他人の自宅に馴染んだ私の作った家具たちを見て、生活の道具を作る仕事に対する誇りを想い、気を引き締めたのでした。
さて、デスクの方は、お客様の描いたデッサンをもとに作っていきました。
設計のお仕事をされているお客様なので、普段から素材について色々と考えているからこそのアイデアだと思いますが、かなり変わったデスクです。
天板にはFENIX ntmというメラミンを使いました。
天板に穴が空いていたり、一部凹んでいたりするのは、ペン立てを置いたり、ランプを設置するためのスペースになります。
その下に天板より一回り大きい棚板がきます。
この棚板は、私が自分で使っていた、以前作ったペンキのシャビーな天板を流用する事になりました。
棚板と天板の間に、工場などで使うコンテナボックスを入れて、引き出し収納として使います。
デスクの脚も特徴的で、色々な家具の脚を組み合わせています。
全体のバランスは私にお任せだったので、この脚に使う家具探しから始めたデスク制作でした。
いくつかの候補の中から、最終的にはお客様に選んでいただき、脚を決めていきました。
私とは違う感性に触れられ、刺激的な仕事でした。
このデスクは娘さんが勉強机として使われるようで、こんなデスクで勉強したらどんな感性が育つんだろうと、興味深く思いました。
w120cm × h72cm × d55cm
¥25,000
FENIX ntm、ヒノキ、家具の脚