2020, remake
ローテーブルのリメイク
size
w150cm × h40cm × d90cm
price
¥80,000
Material
オーク
塗装っていつだって大変
カリモクのローテーブルを塗装し直して欲しいとのご依頼がありました。
実物を拝見しに、お客様のご自宅へ伺ってみると、リフォームしたてのモダンな家でした。
この家の雰囲気に合わせて、このローテーブルを再塗装して欲しいとのこと。
確かに、色調を抑えた家の雰囲気に比べると、木の茶色が浮いているように感じます。
最初は、赤茶色の大理石が使われているAVボードに合わせて赤茶色にしようと、塗装サンプルを作って持っていったのですが、どうもしっくりきません。
床に合わせてグレーにしようという事になりました。
idea
木の家具をグレイッシュに仕上げるのは、私の今までの経験から難しいと感じていたので、躊躇はありましたが挑戦してみる事に。
私は塗装が専門ではないので、家具塗装の職人さんに聞いてみたいところですが、難しいと思うポイントは、木材は塗装すると濡れ色になるという部分です。
木材を濡れ色にしない白木仕上げという方法もありますが、何回か試したことはあるものの、あまり思ったような仕上がりにならずでした。そもそもテーブルの天板として使う場合、耐久性の面で性能が低かったりもするので、もっと色々調べて勉強しないとなと思っています。
木材をブリーチして色を抜きそれから薄めたブラックのステインで着色してみたり、木材を酸化させて灰色にしてみたりと試したこともありました。
グレイッシュな木の家具というのは、私の完成させたい一つのスタイルでもあるので、答えを見つけられるよう頑張りたいです。
さて、今回の仕事では、そういった事情をお客様に説明しつつ、数種類のグレーの着色料を試し、1回塗るごとにお客様に確認してもらい、塗っては削りと微調整しながら仕上げました。
最初は単純な再塗装の仕事として受けたので、思いがけずチャレンジングな方向へ進み色々と大変でしたが、最終的にはお客様にも納得していただきました。